試乗中はセールスマンがやたら話しかけてきて、いまひとつチェックに集中できなかったがこれも手なのだろう。だが彼はとても親切だった。
「2週間以内に引っ越さなきゃいけないので今家探ししてるんだよ、物件探さなきゃいけないんで車を急いで手に入れたいんだ」
「ふーん、いままで住んでたところではいくら払ってたの?」
「週180で2食付」
「!!・・・」
「安いでしょ?」
「うん、それは安いよ。。。じゃあ見つからなかったらウチに来なよ!ワイフに聞いて見とくからさ!」
彼の頭の中で週180ドルが舞ったようで、純粋な親切だけでもない雰囲気を漂わせながら、でもやはり親切にそう言ってくれた。よくよく話を聞いてみると彼はスリランカ出身で一家4人暮らし。3年前にニュージーランドに移住してきて3ヶ月前に家を買ったらしい。だが子供たちは 12歳と14歳で、ベッドルームは3つしかないという。じゃ駄目じゃないの、しかもその辺りって空き巣とかが多くて治安の悪いので有名なとこじゃないかと思いつつも、「見つからなかったらお願いするかも。ありがとう!」と言っておいた。本当に最悪の場合はお願いするかも、と思っていた。
肝心の車の状態だが、エンジンは全く問題なく快調に吹け上がるしトルク感も充分だった。エアコンが風しかでない(これについては元々そうだというのが後で判明)というのとカーステレオが鳴らない以外はサンルーフも付いてるし、なんといっても腐ってもヨーロピアンなのですっかり気に入ってしまった。エアコンが冷えない事をセールスマンに言うと
「問題ないよ。これから秋だからもうエアコンなんて要らないネ」
「でも夏は来年もくるじゃない」
「その頃には新しい車買えばいいじゃないの」
「・・・」
まあ、確かに収入が上がればもっとマシな車欲しいしなと納得してしまった。
年式は1987年型との事だったが、どうせボロ車ならいっそのこと古い型の方が良いと思っていたし、ヘッドライトやウィンカー、ワイパー、タイヤなど最低限のチェックをしてまぁ大丈夫かと思ったので即決してしまった。本当はその日は下見だけのつもりだったのだが、いつの間にかすっかり買う気になってしまっていた。
一応、ここはオークションなので、最終的な値段は持ち主に対してオファーを入れて交渉する必要がある。手数料と含めて16万円くらいになるように手数料分を差し引いたオファーを出してみた。セールスマンが電話で売主と交渉しはじめた。だが結果はノー。相手は18万くらいを希望しているらしい。セールスマンの上司が出てきて持ち主と交渉してくれ、結局仲値の17万くらいでダン!まあしょうがないかという事で契約書にサイン。だがいざ支払いの段階で問題が!
(つづく)
2006年10月22日
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この後どうなるのでしょう?なにしろこういうことはスッキリさっぱりいかないものですね。