2006年10月14日

(回想)ニュージーランドでナマズ釣り6

の頃、ガイ・フォークスデイのお祭り騒ぎがあったり、天気が良くなかったりして釣りに行っていなかった。行こうと思えばいけなくもない日もあったが、何となく行かなかったのだ。ちなみにガイ・フォークスデイというのは、300年くらい前のイギリスのガイ・フォークスという男に因んだものだそうだ。何でも、その男はイギリスの国会を爆破しようとしたのだが、昼寝して寝過ごしてしまい失敗したという。何とも間抜けなエピソードだがイギリスではそれ以来その日を記念して花火を上げるというのが慣習になったらしい。何事もなかったのを祝ってのことか、爆破失敗の無念を爆薬の代わりに花火で慰めているのか、いずれにしろ意味不明な日だ。イギリスからの入植者が中心であるニュージーランドでもこの慣習を取り入れ、この日に国中で花火を上げる。各家庭でもバカ騒ぎして花火をあげるので、行き過ぎで火事も多いらしい。迷惑なので花火を売るのはやめてくれという声も多いらしいが、国は「少数の心無い人のために多くの人の楽しみを奪う事はできない」と言っているらしい。私もホストマザーの娘さん夫婦の家にご相伴にあずかり、夕食をご馳走になったうえに花火もさせてもらった。こっちの花火なんて大した事ないのかと思っていたが、意外と進んでいて、結構豪華なものもあった。日本とか中国から輸入しているのだろう。何せ、花火は通常の日は禁止されており、この日に限って許可されるというくらいだから、自国で生産などしていないのだろう。いずれにしろ、この日に限っては、何しろ近所中で花火をやっているので近所一帯がもうもうと煙るほどである。煙くてしょうがなかったが、それはそれできれいだった。

何はともあれ、そんなある日久しぶりに釣りに行くぞと思いきめ、いつもの湖に向かった。



気はそれほど良くないが、まあ数時間くらいやってみようという事ではじめた。釣りはじめたのは、少々ゆっくりだったので、11時頃だ。相変わらず野生の白鳥(なぜか黒い)がそこらじゅうで草をむしゃむしゃやっている。
「いったい、こいつら、いつ白くなるんだ?それともそもそも種類として黒いのか?」
などと考えていると、竿先がぴくぴくしているではないか!慌てて合わせると小気味の良い手応えだ。あまり大きくは無いがウナギではなさそうだ。釣り上げてみるとやはり小さい。33cmのレインボー・トラウト(虹鱒)だった。キープできる制限は30cmなのでキープしようと思えばできたのだが、針も飲まれなかったし今日はもっと釣れそうなので、リリースしてやった。

て続けようと投げ込むと、数分もしないうちにまた竿先がもぞもぞ?っとしている。合わせてみると「重い!」。だが根がかりではなく、魚が水底近くで暴れているのが、竿を通じてびんびん伝わってくる。「これはひょっとして超大物虹鱒か?」と思いリールを巻くが、糸がカリカリ出て行ってしまう。竿は根元からまがり、がくんがくんと手ごたえ充分だ!だがいつまでたっても走り出す雰囲気もなければ、まして水面にジャンプするという派手さが全くない。大物虹鱒ならこの辺でまちがいなく走りまくってジャンプしたりと大騒ぎなののだが、「もしや・・・」と思いながら、糸を出すにまかせたりポンピングしたりやりとりをすること5分(実際はもっと短いかも)、やっと水面に見えてきた。やはり途中で思ったとおりだった。念願のナマズかもしれない、とは、ちょっと期待したものの、ナマズにしては大きすぎると思ったのは正しかった。そう、虹鱒でもなく、ナマズでもない、ヤツだ!再び巨大ウナギだった。相変わらずするするを網をすべってなかなか掬うことができないで、誰か手伝ってくれないかと周りを見渡すと、2人組のガードマンみたいな制服の男2人が桟橋を渡ってこちらに向かってくるではないか。彼らが着いたら手伝ってもらうかと思いながらもう一度掬おうとすると、今度は成功した。

づいてくる2人組の視線を背後に感じながら「ヨッコラショ」と魚を上げると、やはりでかい。重い。この前のよりも少し短いが太さはこの前以上に太っている。色も少し違って黄色っぽい。取り込み終わったとき、ちょうど2人組のガードマンがこちらにたどり着き「オー、ウナギじゃないか」と言って話しかけてきた。「いい型じゃないか、これはメスだよ」と言っている。「ん?なんで一目でそんなことがわかるの?」と思ったが、ひょっとしたら色なのかも知れないと思っていると、彼らが矢継ぎ早になんだかんだ言っている。「それどうするの?」みたいな事を言っているのが聞き取れたので、「逃がすつもりだよ」というと、「え?良い型じゃないか、持って帰れよ」と言う。2人をあらためて見てみると胸に「○×セキュリティ」のワッペンを貼っているのに気付いた。やはりガードマンだった。「でも、料理できないからね。もし欲しかったらどうぞ」と言うと「いや、良いよ、仕事中だし、ここじゃ俺も料理できないし」と言って断られてしまった。「でも、ほんと持ってかえって料理すればおいしいぞ、ごま油で揚げるんだ。俺は日本人からそういう風に教わって、そりゃうまかったよ。いい匂いでね。」と日本人の私を目の前に言ってくれるではないか。ウナギにごま油?日本にそんなウナギ料理あるのか?それって中国人の間違いじゃないのか?などと思いながら話を聞いていた。彼はマオリなのかインド人なのか国籍不明な感じだ。「俺は日本人だがそんな料理は知らない。他の料理の仕方も知らないでは無いが、こんなデカイウナギは気持ち悪くて料理できないんだ」と言いたかったが、それをぶっきらぼうでなくもう少しフレンドリーに言う言い方を即座に思いつけない。言い方を考えながら、でもいつまでもウナギをほったらかしにしもておけないので、写真をとったりしながら「へぇ」と生返事をしていると、2人は「しかしここはいいとこじゃないか、なぁ?」等と言いながら去っていってしまった。私はこういう風に反応を考えてしまって会話をスポイルしてしまうという事がよくある。もっと会話力鍛えないとなあなどと無駄な反省をいつもの様にしていると、巨大ウナギも私に愛想をつかしたかの様に、写真を撮り終えるとやにわに暴れだし水の方にむかって自力でウネウネと這っていき、最後にドボンという音とともに湖へと帰っていった。
そして誰もいなくなった。

と寂しい気持ちになってしまったが、ま、釣りとしては今日はなかなか幸先が良いなと思い直して、40cmオーバーの虹鱒が釣れたら、また持って帰ろうと思い釣りを再開。今度はしばらくアタリがなかったが1時間ほどした時に遂にまたアタリが!段々この釣り方にも慣れてきて、最初のアタリでウナギか虹鱒かは大体わかってきた。今度のはたぶん虹鱒だなと思いつつ合わせてみると、明らかに小さい。網を使うまでもなくゴボウ抜きに釣り上げると、遠くのほうから「Well Done!」と太ったおばさん(多分)がでっかい声で言ってくれた。あまり自慢するほどの大きさでもなかったのだが、「Thanks!」と言い返しておいて、測ってみると、さっきのよりは少し大きく35cmくらいだった。まだ釣れるような気がしたので、元気なうちに逃がしてやった。

度、釣りを再開したが、だんだん飽いてきた。雲行きも怪しいし、風も強くなってきたので、今日はキープをあきらめて、あと10分で帰ろうと決心した。するとちょうど10分後くらいにぴくぴくとアタリだ!このアタリはウナギではないので虹鱒だろうと思い合わせてみたが、「スカっ」と抜けてしまった。うーん、最後の最後でケチがついてしまった。このままでは何か気分悪いので、もう少し続けようかとも一瞬思ったが、バスが1時間に1本なので、やはりスッパリやめておいた。しかしこの湖は、餌釣りだったら釣るのは(天候などの条件さえあえば)簡単だなーという気になってしまった。しかし肝心のナマズはまだ釣れない。今後は鱒狙いでフライでやるというのも一興かという気もするが、やはりナマズを釣るまではココではこの釣り方をしようなどとボンヤリ思いながら家路を急いでいると、

グきっ」。

段差に気付かずこけそうになって捻挫してしまった。シティの人通りの多いところでこっぱずかしいやら、むちゃくちゃ痛いやらで、しばらく動けなくなってしまった。なんとか歩けるようになって、そこからは普段の2倍以上かかってやっと家に着いた。しかし最後の最後にツイてない(というか単に不注意か)なーと思い、せっかくの釣果にも素直に喜べなくなってしまった。

ああ前回の巨大ウナギの呪いなのか。

つづく、と思う)

posted by Dobby at 05:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 釣り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
楽しそうな生活ですね。のんびりとまさにロハス。羨ましいです。今後も楽しい記録を送って下さい。
Posted by ホワイト at 2006年10月15日 17:03
ナマズも巨大ウナギも料理してみたい食材です。アメリカではソウルフードのレストランで結構人気メニューらしいですがまだ訪れたことはありません。

※リンクの件ご了解ありがとうございます。よろしくお願いします!
Posted by gonta at 2006年10月15日 21:05
>ホワイトさん
コメント有難う御座います!貴会より送っていただいているメルマガ、とても楽しく勉強になります。私も色々見習っていかないとな、といつも思ってしまいます。。。

>gontaさん
コメント有難う御座います!ナマズ&巨大ウナギ料理、今度是非、企業秘密でない範囲でご紹介ください!私は実はまだナマズは食べた事もないのでした。白身でおいしいという噂ですよね。。。※リンクの件こちらこそ有難うございました。よろしくお願い致します!
Posted by 海外移住 at 2006年10月16日 03:41
今年もガイ・フォークスデイが近づいて来ましたね(笑)そこら中で「ピュ−ピュー」しますね〜(という僕も近所の人達とBBQしながら花火の予定ですが・・・^^:)
Posted by どんどん at 2006年10月16日 13:28
どんどんさん、いつもコメント有難うございます!数日前になると、気の早い少年達が密かに花火上げ始めるんですよね(笑)BBQしながらの花火、煙出るものだらけではありますが、お祭りですから気分いいですよね(笑)
Posted by 海外移住 at 2006年10月17日 04:56
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/25445279
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック