いずれにしてもそういう古い雰囲気が漂うものが好きな私は、何時の頃からか何か書くときにはあえて万年筆を使うという事を無理矢理習慣にした。長い文章を書くときなど万年筆があきらかにシャープペンやボールペンに比して未だに優位をもっているという実用性もない事はないが、その点ですらコンピュータにはまるでかなわない。基本的には万年筆などを使うのは、現代では多かれ少なかれ「道楽」という事になろう。そんなプチ道楽の万年筆趣味を持つ私にとって、一つの重要な生活必需品としてインクというものがある。同じ万年筆でもインク一つで書き味も違えば、何よりも気分が違う。インクも様々なものを集めたものであった。飽きっぽく気分屋の私にとって様々なインクをつねにストックしていないと不安になるのだ。ニュージーランドへの移住を考えた際にも、真面目な話、真剣に心配したものだ。「かの地で好きなインクは買えるだろうか・・・・
実際にニュージーランドに移住してきて多くの大きな書店や文房具店に行く度に万年筆とインクのチェックは欠かさなかったが、インクの品揃えはおろか万年筆自体の品揃えも貧相そのものであった。モンブランのブティックはあるので、モンブランに関してはそれなりだが、それだってニュージーランド全国で一つくらいしかないのではないかと思う。日本ではポピュラーという意味ではモンブランと双璧のペリカンですら、巨大書店以外では見かけたことがない。イギリス系の国であるため、パーカーが多いようだ。パーカーに関しては街の文房具屋さんでも見かけることがある。だが不幸な事にパーカーには万年筆自体もインクにもまったく関心のない私にとっては無用の長物である。ニュージーランドで買える万年筆用インクといっては、モンブラン、ペリカン、パーカー、ラミー、ウォーターマン、シェーファーくらいで、それらですら豊富なカラーバリエーションが揃っているわけでは全くない。モンブランに関しては前述のブティックがあるので良いのだが・・・。日本のパイロットやセーラーなどは勿論、陰も形もない。セーラー、パイロットはネットで探すと世界的に販売されている様で、世界の中でそれなりの地位を確立しているようなのに・・・。勿論、ネットショッピングでアメリカや日本から買うという事は可能だが、インクごときにあまりに高くついてしまう。ニュージーランドで文房具のネットショップを探して見たが、やはりパーカーが中心だ。こういう趣味の世界の工業製品に関してはやはり寂しい国だなと思ったものだ。インクに関してはモンブランのもの以外は日本に帰る度に調達してくるしかないという現状であり、この状況は少なくとも私が生きている間は変わりそうにもないと踏んでいる。
書けば書くほど、ますます、ニュージーランドと万年筆の関係は希薄になっていくばかりだが、移住前のある日、思いも寄らないところでそれらがつながった。情報収集のためにニュージーランドと万年筆というキーワードでネットで検索して見たときに、見つけたのだ。その名も「マオリ万年筆
「ニュージーランドの永住権が取れたら記念に買おう」と。
この伝でいけば、ニュージーランドではなく、北海道に移住していたら「記念にアイヌ万年筆を買おう」と言う事になってしまった事だろう。だが、それが限定万年筆の魅力でもある。自分の人生上のターニングポイントで人は何故か万年筆が欲しくなる(万年筆に限らないが)。そしてそのターニングポイントのインパクトが強ければ強いほど、普通のものでなく、よりプレミアム感のあるもの「限定」モノによって自分の人生を記念し、装飾したくなる。私の場合、タダでさえ万年筆趣味があったので、こういうものを見つけてしまってはイチコロ
(つづく)






三河内焼きってはじめの方にありましたが、長崎の三河内のことですか?
いや、私の実家が三河内にあったものでついつまらないコメントをしてしまいました。
失礼しました。
ランキング3つクリクリしときまーす。
アンティークめぐり面白そうですね〜(僕はガレージセールでくらいしか買い物出来ませんが・・・)
そうです、そうです!長崎の三河内です!私は高いのは買えませんでしたが、ジッポのライターケースを買いました(唐子文様の陶器製ライターケース!)。ご実家があるんですかあ、唐子の焼き物とか安く手に入りそうですね、うらやましい!あ、クリクリ、有難うございます!私の方もクリクリしておきますね!
>どんどんさん
そうですね〜、今はもう廃れてしまった習慣かも知れませんね<万年筆で入学祝
でも日本で居た頃文房具を冷やかしていると、よく、いかにもそういう風なお祝いを買うといった風情の人はいっぱい見かけましたけどね。アンティークは「めぐる」というほどめぐっていません(笑)たまにアンティークショップを見かけるとフラッと冷やかしに入るくらいですね。結構どこにでもあるんですよね<アンティークショップ