2006年10月04日

(回想)ロトルア旅行三日目

の日の早朝からサマータイムだ。夜中の2時頃(不確か)かなんかに切り替わるので、寝る前に時計を1時間進めて寝るのだ。だから朝起きるといつもより実際には1時間早く起きたことになるので、少し損をした気分になるふらふら。それでも、昼の2時のバスでオークランドに帰らなければいけないので、7時には起きた。ローレンスは既に起きて電話をかけているようだ。朝7時の電話と夜7時の友達との電話はローレンスの日課なのだ。しばらくぼーっとした後、朝食を食べにダイニングに行くと、ちょうどローレンスが電話を終えたようで、「おはよう、ティーは?」というが、私は最近カフェインは控えているので「いや、いいよ。サンキュー」と言って、シリアルと牛乳で済ませた。こっちに来てからは基本いつも朝食はシリアルとパンとマーマイトだ。シリアルは食物繊維豊富だし、マーマイトも健康に良いらしいと言うので、ロハスな朝食である(と信じたい)。

食の後はウダウダしていたが、また10時ごろにブランチを食べた。朝食はすませているので正確にはブランチではないと思うのだが、とにかく食べるのだ。アンの作るブランチは決まって目玉焼きとベーコントマトなのだが、これがうまいのだ。ベーコンはカリカリで卵の焼き加減も最高なので、アンのところに来たときの楽しみの一つだ。ブランチを終えると、ローレンスが自分の家に戻るという。握手してよくお礼を言うと、

「今度来たときはボートで釣りに行こうな。わしも釣りをやりたくなってきたのでボートを用意しておくよ。クリスマスあたりにな。」

といってくれるではないか!なんとグレートなプランだろう。実はローレンスはボートを持っていて以前一度トローリングに連れて行ってもらったのだが、ボートの底から水漏れがしていたので、早々に引き上げた事があった。多分そのボートを修理するという事なのだろう。こっちのクリスマスは当然真夏なので、釣りの季節的にも今よりは良い。実際、夏のトローリングでは私も過去に良い釣りができた経験があるので、非常に楽しみだ。この次来るときはまたローレンスに何かお土産を持ってこなければと思いながら手を振り振り、車でボーダーコリー犬のパップを伴に帰っていくのを見送った。
パップが「ワン!犬」と一声だけほえた。

ーレンスが帰ってしまった後、しばらくまたウダウダした後、今度は昼食だ。なんか食べてばかりだが、アンが昼食用にとハンバーガーのパティを仕入れてくれていたので、私が作った。このパティはローレンスが友達の牧場からもらってくる正真正銘の産直なので非常にうまいのだ。このパティをバターでたまねぎと一緒に焼くと、脂っこさはこの上ないが、この上なくうまい。このハンバーガーだけは日本食よりもうまい。分厚くて、グランマックのさらに2倍ほどの肉厚である。

ンバーガーのランチを食べながらアンと何故か政治の話になった。アンはウィンストン・ピータースという政治家のファンで、この前の選挙では彼の政党のビラをロトルアじゅうにくばるという事までやったほど熱心だったのだ。結局、彼は選挙区(ロトルアではなく、タウランガだが)では落選し、比例で国会には残ったものの、政党的には惨敗でアンはとても失望してしまい、大量のビラ配りの疲れが一挙に出てしまったようだった。私が来る前までは本当に疲れきっていたらしい。なので私も選挙の話しは避けていたのだが。。。
ウィンストン・ピータースは政府の移民政策に対する批判の急先鋒であり、私的には現時点では賛成できない政策の持ち主だ。もっとも彼の主張はとても正しいのだが、現行の移民制度に乗っかっている私としては、そんなにころころ制度が変わってしまうと困るのである。落ち着くまでは当分現行政策が続いてくれないと困るのだ。
ちなみに、こういう固い話しだと私も結構しゃべれるのである。ローレンスの英語に代表される、カジュアルな英語というのはとても難しく、一方、政治の話しとか固い話になると結構理解できるし、しゃべれるのである。要するにボキャブラリーや言い回しが固いのである。生活の中で耳で覚えた英語でなく、机の上でしかも試験対策用の英単語本で単語を覚えたからであろう。実際に移住してからは英語でラジオやテレビが聞き放題(当たり前だが)なので、単語帳で単語を覚えるというよりは、そちらを主にやっている。英語で日記を書いたりもしている。徐々にではあるが何も考えずに口に上ってくる言葉というのも段々増えてきた。

うこうしているうちに、バスの時間がせまって来、アンがバス停まで車で連れて行ってくれた。車の中で、もう一度よくお礼を言った。こんなにしてもらってお礼のしようがない、いつかロトルアに家を買って住める様になったときには、アンももう車を運転できないだろうから、ボクが運転手をしてどこにでも連れて行ってあげる、などと、とんでもなく遠い未来、しかも実現可能性がかなり不透明な事でも何でも言って、なんとか感謝の気持ちを伝えようとした。アンは笑っていたが「車を運転できないだろうから」というくだりでは少し、不安そうな寂しそうな表情をしていた。私は余計な事を言ってしまったかと少し後悔した。

ス停に着くと既に大半の人が乗車していた。ハグをしてバスに乗り込み席に座るとアンが下で私を探してバスの前から後ろを行ったり来たりしている。私は中から合図を送っているのだがなかなか気づいてくれない。だがそのうちやっと気づいてくれてもう一度手を振り合った。そしてバスが出た。

スが出発する直前、2人組の子供が乗り込んできていた。私の席のとなりに座って、「席を替わって」と言ってくる。私が窓際に座っていたからだ。さくっと断ると子供はあっさりしたもので、気を悪くした風も無くなんだかんだ話しかけてくる。
「ガムは好き?」とか「これ何か知ってる?」とか。
話してみると彼らはハミルトンに住んでいて、ロトルアにはハカ(ラグビーなどでオールブラックスが踊る戦いの踊り)を習いに来ていたのだという。「これ何か知ってる?」という「これ」とは、そのハカで使う槍みたいな棒だったのだ。90センチくらいの棒で、先端には赤いビニールテープで留めた白い羽根がついていた。自分で作ったんだというので
「よく出来てるね」と言うと「欲しい?」と言ってくる。
「いや要らない」というのも何なので、「だって、それは練習用なんでしょ?持ってなきゃ駄目だよ」というと、それでも、練習はもう終了したので良いのだ、欲しいか?と言ってくる。ウーム困ったふらふら。で、「どんな風に使うんだい?」などと何とか話しをそらしてごまかした。そのうちに、「中国人?」と聞いてくるので、違うというと、「じゃあ日本人?」と図星をさしてくる。そうだというと、もう一人の子が「ワタシも日本人デス」とたどたどしい日本で言ってくる。よく見てみると確かに日本人ぽい顔をしていないこともない。だが英語が完全にネイティブだったので、気づかなかったのだ。「へぇ、ニュージーランドで生まれたの?」と聞くと、そうだという。いわゆる移住2世らしい。もう一人のよくしゃべるほうの子はマオリだったので、マオリの子と日本人の子が友達とはいい事だと思ったのだった。マオリはアジア人を嫌う人が多いのである。そんなマオリの本場、ロトルアに居ると私も何度かFサインを送られたものだ。もちろん、そんな偏見のない良い人はいっぱいいるとは思うが。

んなこんなで彼らの下車地ハミルトンに着いた。ハミルトンでは運転手も休憩するので盗難防止のためバスを閉めるため、全員がバスをおりなければならず、降りてタバコをすっていると、ポンと肩をたたく人がいる。振り返ると、さっきのマオリの子だった。彼は11歳なのだが、そんな子供に肩をポンとされる俺って・・・とちょっと思ったが、「よう」というと、日本人の方の子が

ダラー

という。「は?」と聞きなおすと、どうも小遣いに1ドルくれと言うのだ。2人で2ドルだったらあげても良かったのだが、教育上良くないと思うことにして「ノー」と冷たく断ったちっ(怒った顔)。もちろん、彼らが子供でなかったら、この状況は、カツアゲにあっているという状況でもあるのだが。オークランドでもよく10代の奴ら(特に女の子)がタバコをくれと言って来る。
「16だからタバコ買えないの。1本チョーダイ」
という感じだ。移住してきた当初は戸惑ったが、最近はさくっと断るのにもなれていたので、今回もさくっと断った。すると、マオリの子が何かごにょごにょと言いながらも、にこっと笑って「see ya」と言って2人で去って行った。

供達が去ってしまった後は退屈なバスの旅になり、やっぱり小遣いくらいあげとけば良かったかななどと考えていると、あっけなくオークランドに着いて、旅は終わりを告げた。
クリスマスホリデー(約2週間の休み)にはまたアンがまた来いと言ってくれているので、行こうと思う。何か良いお土産を持って。そうそう、その頃までにはオークランドでナマズを釣って置かなければ。

(ロトルア旅行:完)
posted by Dobby at 04:41| Comment(4) | TrackBack(0) | 釣り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オークランドでは結構、ティーンエージャーが「タバコをくれ」って言ってくるようですね。大昔、僕はアメリカでやっぱり「タバコをくれ」とマイク・タイソンみたいな人に言われ、火まで点けてあげたことがあります(笑)。そんな僕は怖くてとても北島へ行けません・・・(笑)
Posted by どんどん at 2006年10月04日 13:01
そうですね〜タイソンみたいなのに言われたら、素直にあげた方が良いかもですね(笑)。幸い、こっちではかわいい女の子か若い兄ちゃんが多いですね。あまりガラの悪い人は不思議といってきません。浮浪者ちっくな人が断っても断っても顔を合わすたびに言って来ますけどね(笑)
Posted by 海外移住 at 2006年10月04日 17:55
LCNのホワイトです。海外でのロハスな生活って羨ましい。楽しみに読んでます。日本人は中々ノーって言えないけど、そちらの生活ではノーって言えないと大変みたいですね。
Posted by ホワイト at 2006年10月05日 20:40
ホワイトさん、コメント有難う御座います!そうなんです、優柔不断だといけないんですよね。私は日本にいるときは自分では結構「NOと言える日本人」?だと思っていたのですが、移住者として外国に住みだすと、まだまだ世間に対する遠慮があるというか、結構色んな局面でNOとは言いにくくなりましたね(笑)そういう気後れみたいなのもあると思います(笑)でも、こういうのって良い面悪い面両面あると思うので、それを気後れとは言ってしまわず、寛大・親切な人としてうまく溶け込んでいきたいなあと思うのでした(笑)
Posted by 海外移住 at 2006年10月06日 03:08
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