2006年09月15日

(回想)ニュージーランドでナマズ釣り3

竿を煽ってみたが、ビクともしない。魚なら、この煽りで普通は走り出したり、もがき出したりするので、わかるのだが。。。
「あー、やっぱり根がかりか。コンチクショーちっ(怒った顔)」とばかりに竿を煽る。このポイントは根がかりでも藻が主体なので、煽ればそのうちとれるのだ。だが、取れない。しょうがないので、糸を切ろうと竿を寝せて糸を綱引きの要領で引っ張る。テンションが軽くなる。「あー、やっと切れた」と思いリールを巻き始めると、糸が切れた感覚と違うのだ。普通は根がかりで糸を切った後は錘も何もついていないので、手ごたえゼロの状態になるのだが、何かまだ引っかかってる感じである。「ははぁ、底の藻を引っこ抜いちゃったのかな」と思いリールを更に巻き上げる。すると!鈍いが明らかに何かがうごめく手ごたえが!exclamation

気に緊張が走り、竿を煽ってみると、やはり何かがうごめいている。「間違いない、だ!」と気付き、何の魚だろうかという考えが忙しく頭の中を駆け巡る。「ニジマスにしてはもたもたしている」と思い、「だが大きいのは間違いない」と感じ、「うーん、この鈍い手ごたえは、どんくさいナマズに違いない!ハートたち(複数ハート)」と最後には勝手な妄想に嬉しくなり、早く魚の顔を見たくて巻き上げ続けた。なかなか深かったようでなかなか魚の姿は見えなかったが、遂に見えてきた。

「・・・・。・・・・・・・。」

何か細長ーいのが水面で暴れているではないか。一瞬「あー、ウツボかバッド(下向き矢印)」と思ってしまったくらい、クネクネと暴れている。釣りキチ三平もその昔、石鯛を狙っていて外道である海のギャング・ウツボを釣り上げてしまい、大いにその面目を失ったものだが、勿論、ここは淡水の湖。ウツボであるはずはない。淡水魚でクネクネ長い魚といえば、そう、ナマズの親戚、ウナギだったのだ!だが、デカイ!太い!水面に出ると暴れ方は尋常じゃない、網で掬おうとしてもクネッと抜けてしまってなかなか掬えない。片手で竿を支え、片手で網を伸ばして掬おうとするが、巨大ウナギは、その巨大さゆえに重い。そしてウナギであるがゆえに、すぐにクネっと網から抜けてしまう。だんだん手が疲れてくる。クネクネしていて、しかも長いのでせいぜい中型鱒用の小さな網にいれるのは一苦労だ。それでも5分くらい(多分、実際はもっと短かったかも)の格闘の末、やっと網に納めランディングした。

真を撮ろうと思ったが、カメラを忘れてしまったことに気が付いた。しょうがないか、とハリを外そうと思って見てみると、巨大ウナギはすっかりハリを飲み込んでしまったようだった。「あー、これじゃ助からないから、もって帰るか」と、勝手に決め込んで、あっさりとリリースはあきらめ、写真も撮ってない事だし、もって帰ることにした。時計を見ると、バスの時間まであと5分しかない。ここから帰るためのバスは1時間に一本しかないのだ!あわてて釣り道具を片付け、ウナギを網に入れたまま岸にダッシュ。桟橋の上だとウナギがクネクネ暴れるので、それを抑えようとして湖に落ちたりしてもみっともないので、岸で落ち着いて処置することにしたのだ。岸について網から出してみると、やはりデカイ。太い。クネクネ暴れるので正確には測れないが、80センチは超えている。1メートルまではいってない様だ。それでも暴れるウナギを何とか丸めて、持ってきたスーパーのレジ袋に押し込んだ。

とか、バスにも間に合って、乗り込んだものの、、、、クサいたらーっ(汗)。たまらないほど生臭いのだ。そのうち誰かが「オイ、何か臭くねぇか?」などと騒ぎはじめないかとヒヤヒヤしながらも、何とか無事にシティに着いた。電車の時間を見てみると1時間後だ・・・。しょうがないので、バスで帰ることにした。またも「オイ、なんかクサイくさいと思ったら、こんなとこにクサいエイジアンがいるぜひらめき」などと、ゴルゴ13に出てくるような嫌なチンピラ白人がいないだろうかと心配していると、「カサカサ」とウナギの入ったビニール袋がうごめいているではないか!

マズとかライギョは空気呼吸も出来て、釣られてからもずっと生きているというのは知っていたが、ウナギもそうだとは知らなかった。まあナマズの親戚だからそういう事もあるだろうが。ウナギを食べるのが好きなマオリ族の言い伝えに、

ウナギを釣った後、ウナギの頭を切り落として、カヌーの横なんかに捨てたりしたら恐ろしいことになるんじゃ。切り落とされた頭が胴体を慕って、湖の底まで追いかけていき、船もろとも沈んでしまうんじゃ

というのがある。それほど生命力が強い生き物として畏敬されてきた偉い魚なのである。そんなウナギに、いきなりバスの中でカサカサっと動かれるとさすがにギョッとした。運転手が何か訝しげにバックミラーからこっちを見ている。私はその時、運転手の真後ろに座っていたのだ。とりあえず知らん顔をしておいたが、内心「おい、なんか今動かなかったか?生き物は社内持込禁止だぞ」とか言われないかとまたもヒヤヒヤである。だが、何とか無事にバス停についた。

に戻ってみるとホストマザーはいない。とりあえずどうしたものかと、途方にくれながらも、とりあえず彼女が帰って来るまで、ウナギを生かしておこうと思った。何か調理法を知っているかもしれないし。そう思って洗濯用のシンクにとりあえず巨大ウナギを入れた。水を張ってみると、巨大ウナギは、やにわに息を吹き返し、クネクネと暴れだしてシンクから飛びでんとする勢いだあせあせ(飛び散る汗)。こりゃダメだと思って、水を抜くと、巨大ウナギはまたシュンとなる。彼らは水のないところでは仮死状態にでもなるという技をもつのかも知れない。とりあえず、グッタリバッド(下向き矢印)している巨大ウナギを釣った竿と一緒に記念撮影した。メジャーで図ってみると、なんと91cm!淡水釣りしかしない私の釣り歴の中では最大(というか最長)記録更新だ。顔はかなりグロい感じだ。ナマズと違って髭はない。髭なのか鼻なのかわからないものがポッチリとついているきりだ。

の後の巨大ウナギの運命については、また機会があれば書くことにしよう。いずれにしても、今回の釣りでは、ナマズはまたまたオアズケだったものの、親戚のウナギ、しかも巨大ウナギを釣り上げる事に成功し、とても生産的な一日であった。チーズは彼らに対して強力な餌だという事も証明できた。夜行性であるはずのウナギが昼間に釣れたことで、同じく夜行性のナマズも昼間でも釣れない事はないという事もわかった。ナマズが釣れる日もそれほど遠くない。と思う

つづく
posted by Dobby at 16:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 釣り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昔、ドライブ中に「eel」と書いた看板が道端にあり、「NZでも蒲焼が食べれる!?」と思ったことがありました(もちろん、違いましたが・・)。と、書いていたら無性に蒲焼が食べたくなってしまいました・・あの香ばしい・・・
Posted by どんどん at 2006年09月18日 05:07
ウナギはこっちではマオリの人がスモークとか一夜干しみたいにして食べるみたいですが、やっぱり蒲焼食べたいですよね〜!冷凍とかじゃない新鮮な鰻の焼きたてに、山椒振りかけて・・・あつあつの白いご飯と・・・漬物と・・・肝吸いと・・・
Posted by 移住者 at 2006年09月18日 08:41
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