2006年09月06日

(回想)ニュージーランドでナマズ釣り2

年のいつ頃だったか、ずっと天気が悪く、雨が降ったり止んだりの毎日だったのだが、その日はすこぶる良い天気だった。前日の金曜日も天気が良かったので、「これは明日の土曜日も天気良くて、釣りに行けるかな?」と少なからず期待していたのだ。だが油断はできない。朝早いうちは天気が良いのに、昼から雨というのも、ここニュージーランドでは良くある事だ。まるで山の天気の様に変わりやすいのだ。さっきまで晴れていたかと思うと、真夏の真昼間にがふってきたりする事もよくある。
そんな時、日本でも私が子供の頃は雹が降ることがあったのを思い出し、そういえば大人になってから雹が降ったのを日本で見た記憶がない事に思い当たる。ニュージーランドが20年以上前の日本みたいな状態だなあと思うことの一つである(これを私は勝手に、良い意味で「ニュージーランドは日本に20年遅れてる説」と呼んでいる)。あるいは、自分がそんなことに気づかないほど異常な日々に流されていただけなのか、それとも、本当に降らなくなってしまったのか。本当に雹が降って気づかない人間はあまりいないと思うので実際降ってなかったのだとは思う。だが、そんな事を何十年も忘れていたなんて、自然か自分、どちらかががおかしくなっていたのには違いない。そして、そう思うとき、いつも考えるのが、あの頃のままの日本だったら果たして私はニュージーランドに移住しただろうか?という事であった。。。
しかし、その日は見渡しても雲はなく、風もそれほど吹いておらず、爽やかなイメージのニュージーランド晴れそのものの日だった。「これは行くしかない」と決心して朝食をとりながら、バスと電車の時間を調べ、家を出た。



車でシティまで出て、さらにバスでしばらく行ったところに目的の湖がある。「目的の」というと、いくつか釣り場があって、セレクトしたような語感が漂うが、淡水釣りがしたくて、かつ、車のない当時の私にとってバスで行ける「たった一つの」釣り場だ。ホストマザーはまだ起きてきていないので、「釣りに行ってくる」との書き置きをおいて、さらに、冷蔵庫から若干のチーズを失敬した。そう、今日はナマズ狙いで餌釣りなのだ。イギリス系の文化が中心のニュージーランドでは餌釣りは馬鹿にされているが、そんな事は気にしない。私は海釣り以外は餌釣りだろうがなんだろうが何でもやるのである。

車は5分遅れてきたが、これでも上々の方だ。通勤でもこの電車を使っているが、10分遅れが普通で、下手をすると30分くらい遅れることもある。のんびり屋いい気分(温泉)のKiwi(ニュージーランド人の事)は、そういう電車に慣れているので誰も文句は言わないし、そもそも彼らも10分ほど遅れて集まりだす。大体いつも同じ面子なのだ。だがたま〜に5分遅れくらいで来ることもあり、そういう日は彼らは乗り遅れているに違いない。私は悲しいほど時間に正確な几帳面な性格なので、かならず定刻の5分前には駅についている。休日の電車はすいている。席について、ふと前を見ると盲導犬をつれたおじさんがいる。へぇ、盲導犬て外国にもいるのか、と思ってしまった。よく考えると多分外国から始まったんだろうけど。

ティについて、今度はバスに乗り込み15分ほどで湖についた。3分ほど歩いて湖の岸に着く。いつもの(といっても今日がまだ2回目だが)私のポイントである桟橋の突端を見てみると、幸いにも誰もいないひらめき。ラッキーだ。だいたい、昨日の夜から何故か今日は釣れる予感グッド(上向き矢印)がしているのだ。ツイているグッド(上向き矢印)という自覚があるのだ。ポイントについてはやる気持ちを抑えつつ、支度をする。釣りに来るといつもの事だが、この時間が非常に長いのである。釣り場は目の前なのに準備しなければいけない、そのわずか5分ほどがいつも待ちきれずイライラしながら支度をするのだ。今日の仕掛けは17ポンドの道糸に1/2オンスの中通しオモリ、8ポンドのハリス(太い!)の2本バリだ。日本で言うなら鯉のブッコミ釣の仕掛けである。餌は今朝拝借してきたチーズである。竿はもちろん、先日ロトルアで仕入れてきた、おニューの竿で、リールは日本から送ってもらった、鯉を釣るときに愛用していたABU5500Cというリールだ。

字通り仕掛けは上々で、早速釣り始めた。湖面を見てみると風裏だ。湖の釣りは風を読むことが勝負の分かれ目という。風に吹かれて湖は波立ち、プランクトンは風裏に向かってに流される。それを追って小魚が、やはり風裏に集まるからだ。だが私は別に風は読めないし、第一、読めたとしても、どのみち、このポイントにしか来れないので、風裏にぶち当たったのは単純にラッキーだ。しかも今日は、いつもいるうるさいカヌーもあまりこの近辺を通らない。少し離れたところで子供のレガッタ大会か何かで大盛り上がりの様だが、これだけ離れていれば影響ないだろうと思いながら釣りを続けた。

日はえさ釣りなので、投げ込んだらひたすら待ちの釣りだ。糸ふけをとり道糸をピンと張るために竿を立てて持ち、アタリを待つが、何か途方もない気分になる。

「ウーム、何か足りない・・・」。

そう、ブッコミ釣りには、竿立てと竿先につけるは欠かせないのだ。竿を立てておいて、酒でも飲んだり、仲間と話したりしながらのオヤジ釣りなので、魚がかかった事を知らせてくれる鈴はとても重要なのだ。だが当然そんなものはニュージーランドでは買ことができないので、手で持ってるしかないのだ。手で持ってると常に糸を張った状態で定位置でキープする必要があり、大変なのだ。「これじゃ釣りにならん」と思い、何とか工夫できないかあたりを見回した。幸い桟橋にある隙間に柄のついた網がはまることを発見し、そこに柄をセットすると、うまい具合な竿たてになった。竿をセットしてみると安定性も充分だ。鈴はどうしようもないので、常に竿先を監視しておく必要があるがしょうがない。

「・・・・・・・・・・」眠い(睡眠)

「・・・・・・・・・・・・」眠い(睡眠)

「・・・・・・・・・・・・・・・」眠い(睡眠)

「うーん、こない。餌のチーズ、ちゃんとまだ付いてるのかな」と心配になり、巻き戻してみる。チーズは取れていた。巻き取るときに底の藻につかまったようで、そのショックではずれたのかも知れない。今度はケチらず大き目のチーズを付け直して2投目。

「・・・・、・・・・・・。」眠い(睡眠)

つこと5分くらいで、しびれが切れてきた。そう、私は非常に短気ダッシュ(走り出すさま)なのである。「やっぱりこの釣り方は退屈すぎるな。ルアーにフライの尻尾でもつけて、それでやってみるかな」と思い始めた。「いや、まだたった2投目じゃないか、もう少し待とう」と自分を窘めていると、竿先がゆっくりと、微妙に引き込まれてから戻った。様な気がした。
ん?風かな?」とは思ったが、一応竿を触ってみた。魚なら、コツコツというあたりが竿に伝わってくるのである。「やっぱり風かなんかか」と思い、やっぱりルアー&フライ作戦に切り替えだと決めてリールを巻き始めると、重ーい手ごたえが!

つづく
posted by Dobby at 05:45| Comment(4) | TrackBack(0) | 釣り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
『ニュージーランドが20年以上前の日本みたいな状態だなあと思うことの一つである(これを私は勝手に、良い意味で「ニュージーランドは日本に20年遅れてる説」と呼んでいる)。』

I agree!!いろいろな点で20年前ですよね〜 霜も日本じゃ見れなかったのがこっちじゃ冬は毎日ですものね(ちなみに僕は南島在住です)。子供の時は霜をサクサクと踏み潰すのが大好きでした。

そうそう、hailなんて単語、天気予報で言われても何のことか?最初はさっぱりわかりませんでした・・

臨場感溢れるブログ!続きが楽しみです!

Posted by どんどん at 2006年09月06日 07:31
20年前の日本に似ていると思う事は良いこと悪いこと両面ありますよね〜。でも、少なくとも日本ではもはや取り戻せない事もいくつかあると思っています。そのあたりについても今後少しずつ書いていくつもりです。あまりに懐古主義になり過ぎないように気をつけながら(^^;
それにしても、へ〜毎朝霜ですかぁ。寒そう(ぶるぶる)!(笑)でも南島良いですね〜。私も本当は南島に住みたかったのです。南島こそ真の釣り天国ですから!いつか南島に遊びに行ったときはヨロシクお願いしまっす!!(笑)
Posted by 管理人 at 2006年09月06日 08:16
今年の冬はメチャクチャ寒かったですよ〜
(まさに亜熱帯化する?前の日本の冬のようでした)

南島に遊びにおいでの際はいつでもどうぞ!僕もオークランドに行く際はヨロシクお願いしま〜す(笑)
Posted by どんどん at 2006年09月06日 19:13
こんにちわ、どんどんさん!(管理人というのも硬すぎるかと思って名前を変えました(^^;)
今年の冬は異常に寒かったようですね。オークランドですら日本の冬を思い出しました。でもそろそろ暖かくなってきているので、いつでも遊びにきてくださいね!って、同じNZだと、そちらもそろそろ暖かくなりますね(^^;
Posted by 移住者 at 2006年09月08日 12:05
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